まさにジャンク 誠一三上で藤三な話(プロット) 忍者ブログ
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  裏切られた、気がしたのだ。

藤代先輩の圧倒的な強さに惹かれたのは、多分理由なんてなくて、本能的なものだったのだろうと思う。強いものに惹かれる、動物的な本能。けれど、実のところ彼の強さは、そのまま弱さの裏返しでしかなかった。
 今から思えば、ただの身勝手な考えにすぎない。だけど、たしかに裏切られた、気がしたのだ。
ちょうど、こんな陰鬱な雨が降る、去年の今ごろだった。
 
「お前、最近調子悪くね?スランプ?まあ、いい気味だけど」
「いい気味!?励ましの言葉は!?」
「あー?だって、お前はできすぎんだよ。人並みにスランプとかあった方が、人間味があっていいじゃん」
「三上先輩は、いつも人間味がありますね」
「どーゆう意味」
「いつも悩んでる」
 
「あ、この漫画俺読みたかったんすよー!読んでいっすか?」
「だめ。山田に返すから」
「あざーっす!山田って誰?」
「サッカー部の山田は1人しかいねーだろ…ってだから読むな」
「へー」
「へー、て、お前知らねえの?…もしかして、1軍以外のサッカー部員は知らないとか…」
「おれ頭悪いから」
「…まじかよ…最低だな…前から知ってたけど…」
「えー、三上先輩だって全員覚えてないっしょ?」
「そりゃ全員は覚えてねーけど…せめて2軍までは覚えとけ、お前も来年は3年になんだから」
「はーい」
「…まったく誠意が見えねえ。どうせ、俺のことも半年間くらい認識してなかったんだろ」
 三上が1軍にあがったのは、藤代が武蔵森に入ってきてから半年後くらいのことだった。
「え、」
 漫画に目を落としていた藤代が、顔をあげた。
「それは、ないです」
先輩だけが、俺を避けてたから。気になってた。
先輩は、いつでも兄ちゃんの味方だった。
なんで、俺が触ると、拒絶するの?
(藤代先輩の指を、思い出してしまうから)
ねえ、兄ちゃんとの間で、何かあったの?
いいなよ、でないと、力ずくで吐かせるよ?
 
 
兄ちゃん、三上先輩と何かあったの?
あいつは何かいってた?
なにも。
じゃあ、何もなかったんだろ。
俺は、あいつがかわいいよ。
あいつがいたおかげで、3年の間、サッカーができたと思ってる。
でもだからこそ、あいつを裏切るようなことを俺はしてしまった。
兄ちゃんは、いつも俺に、俺が欲しがるものを譲ってくれる。
でも、それって屈辱だよ。俺は兄ちゃんと、同じところで勝負したいのに。
譲ろうと思ったことなんて一度もない。
俺はただお前から、逃げているだけだよ。
三上のことも、そう思ってるのか?俺が大事にしてたから、奪おうとそう思ったのか?
俺が言えた義理じゃねえけど…、そんな気持ちであいつに手を出すなら、やめてやってくれ。
兄ちゃんがそんなこと、言う資格あんの?
俺は、あいつを壊すのがこわくて、何もできなかった。
そこまでの…覚悟はなかった。
 
 
 
先輩、約束してください。
兄ちゃんと、10番をとるっていう約束したんでしょう?
だったら、もっと上の約束。
先輩、プロになるって約束してください。
どんなに格好悪く、みっともなくあがいても、プロになってください。
(てめえと約束しなくたって、そのつもりだよ)
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